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■富士登山(2011年8月)


東京駅から富士宮行きの高速バスで出発。
夏休み中だけど、平日だから高速も渋滞していないかな……

と思ったら、平日なのに渋滞にはまる。場所は渋滞の名所大和トンネルのあたり。ここは仕方ないのでしょうかね。

途中で渋滞にはまりながらも、そんなに遅れることなく富士宮駅に到着。

駅前通りの街路灯(?)が金剛杖。

富士山に登る前に浅間大社で登山の無事を祈願。
そしてここで今回のお伴となる金剛杖をいただく。

【富士山本宮浅間大社】
祭神は小説版儚月抄にも出てくる、木花之佐久夜毘売命(木花咲耶姫)。
浅間大社の脇にある湧玉池。
富士山の伏流水がここで湧いて池になっているそうです。

8月6日が御神火祭りということで、ところどころで準備していました。

湧玉の池からバスに乗って、浅間大社奥宮を目指す旅のはじまり。


そしてバスに揺られること1時間半ぐらい……

雲が目の前にあります。
眼下には駿河湾。
富士宮口の5合目まできてしまいました。標高2,400m。

2,400mという高所なので、いきなり登りはじめるのではなく、少し体を環境に慣らしたほうが良いらしく、ここで昼ごはんを食べてひと休み。
1時間弱休んで、登山のはじまり。

13:50 富士宮口5合目出発

14:10 6合目

6合目まではスタート直後を除けば歩きやすい道。もっと早く歩くこともできそうだけど、先のことを考えてゆっくり20分ぐらいかけて歩く。

座ってひとやすみ。
ただ、今日の目標は9合目までなので5分ぐらいですぐに出発。

6合目を過ぎると本格的な山登り。所々に岩が転がっている山道を登っていきます。
右手には宝永山の火口を見ながら。
次の山小屋が近づくとこんなふうに距離の表示があるのですが、山登りだからこの300mが長い(この300mを進むのに15分)。
こうやって上に次の山小屋が見えても、たどり着くにはまだ10分ぐらいかかるという。
15:00 7合目。
6合目から50分弱。富士宮口では6合目〜新7合目が一番山小屋の間隔が開いている場所のようです。
登ってきた道を見返す。

新7合目の御来光山荘はお茶で有名なようです。

富士山の案内標識はこのような形に統一されていて見やすいです。
また、登山ルートで色も統一されているので(富士宮ルートなので青色)、わかりやすいです。

山小屋のそばには携帯電話のアンテナも設置されているので、携帯電話も通じます。
少し休んでまた登っていきます。
この時は青空も見えて、天気は安定していました。この時は……。

岩が転がっている中を登っていきます。

15:49 標高3,000m地点
標高3,000mを突破。5合目からだとすでに600m登ってきたことに。

15:55 元祖7合目
さっきのが新7合目だったから今度は元祖7合目。
この頃から時折雲がかかってあたりが見えなくなったり。
でも雲が通りすぎればすぐいい天気になるという具合でした。
8合目までの間にはこんな岩場も。
落石注意な大きな岩もごろごろ。
ふと見返すとすでに雲の上に出ていました。
気分は天界。
16:50 8合目

このあたりから天気が崩れ始めて雨がぱらついてきました。そして肌寒くもなってきたのでレインウェアを着る。
登ってきた道も見えなくなっていました。
霧雨がぱらつくなか再び登っていきます。
少しすると風が吹いてきて、霧雨とはいえ横から雨が吹き付ける状況に。そして人もまばらになってきました。
鳥居の跡でしょうか。

風は徐々に強くなって、雨は吹きつけて、人はまばらという厳しい状況の中登ること数分、9合目まであと200mの看板が。

17:39 9合目到着。
8合目からはそんなに距離なかったのですが、天候のせいで結構つらかったです。
この日はこの万年雪山荘で1泊です。
山小屋に入って少しするとさらに雨が強くなってきていました。
タイミングよかったんだなあと……。
ここは標高3,460m。
山小屋は結構混んでいました。

夕飯はカレー。富士山の山小屋だとほぼカレーみたいですね。量は多くないけど、この量で充分でした。
ホームページからクーポンを印刷していったので、おしるこもいただけました。疲れているときに甘いものは助かりますね。

山小屋の夜は早く、20時には消灯。
おやすみなさい。


翌日。
夜は休めたのですが、酸素が薄くて息苦しいこともあってなかなか寝付けず。そして寝て起きると、ちょっと動いただけで心臓の鼓動がものすごいことに。はじめて酸素の薄さを実感した瞬間でした。

朝3時過ぎに朝ご飯。ご飯と肉団子や唐揚げのお弁当でした。食べきることができたのでまだ大丈夫だと(高山病にかかっていると食欲も落ちるらしいので)。

夜は前の日の夕方からの雨がずっと降っていたのですが、それでも続々と御来光を目指して登ってくる方が。3時過ぎには山小屋はすでに満員でした。

3時を過ぎたころになると、雨もあがって一旦は星空が見えたのですが、またすぐに霧雨が降ったりとなかなか落ち着かない天候でした。
そんな中でも山頂で御来光を目指す方々は続々と出発していくのでした。

自分はあたりが明るくなるのを待ってから出発。
霧雨で視界の良くない状況が続いていたので、「とりあえず9合5勺まで行ってみよう」ということで出発。

4:48 9合目出発
5:24 9合5勺
酸素が薄いので何度も立ち止まりながら歩いて、9合5勺までやってきました。

ここで雲の中から日が昇ってきました。

来てよかったと思った瞬間。
それと同時にもやが晴れて山頂が見えました。
山頂まではまだ1時間弱ぐらいかかる距離。ただ、ここまできてこの天気なら戻るという選択肢はもうないわけで。
眼下にはきれいな雲海が。

ちなみに、9合5勺胸突山荘さんの焼印は日付入り(富士山でここだけらしい)なのでいい記念になります。

5:45 9合5勺を出発
最後の難所、胸突き八丁を越えていきます。
何度も立ち止まりながらも、徐々に頂上へ。
あと200m。ただ酸素が薄くてすごいスローペースなのでこの200mが長い。
正面から朝日を浴びながら。

そしていよいよ目の前に見えている鳥居をくぐれば頂上。

ここまで登ってきた道。

6:32 頂上浅間大社奥宮到着。
富士山登頂しました!
日本で一番高い場所(3,776m地点)は真ん中に写っているてっぺんなのですが、今回はここまでということで。
富士山の火口。
はじめ蓬莱の薬を焼こうとした場所。
このあたりが血の海になっていたのでしょうか。

浅間大社奥宮にお参り。
山頂の厳しい気候に耐えるため、何重にも石が積まれた奥にあります。

お参りをして、金剛杖に印を押してもらう。

続けて隣の郵便局へ。
ここで登頂証明を売っているので、もちろん購入。

登頂証明を買って出てくると、ちょうどポストの郵便を集めているところでした。
登頂証明を買って、ここから投函すると後日(1週間ぐらい)山頂限定の消印が押された登頂証明が届くようになっています。
登頂証明に限らず他の郵便でも消印は山頂限定のものになるので、暑中見舞いのはがきをたくさん持って登ってきている方も見かけました。
浅間大社奥宮のところにある山小屋はこの1軒だけです。
吉田口のほうはたくさんあるみたいですね。


一通り見て回ったところで、帰りのバスの時間もあることなので、下山開始です。

どうやら新5合目までは125分、2時間5分で行けるそうです。
7:15 下山開始
7:50 9合5勺。
9合目と9合5勺の間ではこんなふうに万年雪が見られます。
この万年雪が9合目の「万年雪山荘」の名前の由来になっているそうです。
8:16 9合目

自販機に目をやると値段が富士山価格。
運び上げる費用がかかっているので、上に行けば行くほど高くなっています。
ちなみに、500mlのスポーツドリンクは1本500円ぐらいだったはず。
8:57 8合目。
なかなか下山のペースがあがりません。
それもそう。富士宮ルートは登りと下りが同じルートなので、行きに登ってきた岩場を帰りは下らないといけないのです。なので岩場を下るのが苦手だとなかなかペースがあがらない。
9:46 元祖7合目
ここまでくると眼下にゴールの5合目も見えてきます。
途中にはこういった大きな段差もあります。
10:25 新7合目。
あとちょっと。
でも岩が転がっている道は続く……。
この頃になると転がっている岩が面倒に感じるように。
11:11 6合目。
岩を面倒に感じつつもここまで下ってきました。ここから5合目までは最後を除いて歩きやすい道。
11:26 富士宮口5合目到着。
下山に4時間以上かかりました。
無事に5合目まで戻ってこれました。
富士宮へ行くバスがすぐに出るようだったので飛び乗る。

帰りの高速バスまで時間があったので再び浅間大社へ。
富士山の伏流水が湧いている湧玉池のそばにはその水をくめる場所が。
無事に戻ってこれましたということで、お参り。
お賽銭箱の脇に目をやるとこんな案内が。

富士宮に来たのだから、焼きそばを食べて行きましょう。
ということでお昼は焼きそば。
駅に向かう道で七夕をやっていました。


富士宮駅からバスに乗って帰宅しました。
この後、数日間筋肉痛が続いたことはいうまでもないとか。

東方をきっかけに、いつかは登りたいと思っていた富士山に登ることができて、いい2日間でした。
■おわり■

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